二年目

仕事を始めて一年と一か月が過ぎた。初めの3か月は毎日朝起きることにすら疑問を持っていたが、じきにそれもなくなった。半年で仕事それ自体にも慣れてきた(仕事ができないことに慣れてきた)。後輩もでき、いつまでもできないことに甘えていられる立場でもなくなってきた。そして、だんだんとそれぞれが独自の道を歩き出す時節になってきた。

17時ちょうどに同期が帰宅するハイポな職場だが、天邪鬼な僕は意味もなく残って働いている。そしてそのためワーカホリック認定をされたのか、今日は心配されて一日休みを貰った。

しかし、特にするべきことも分からないので、洗濯・皿洗い・ジョギングをして、溜まっていたアニメを消化した。プログラミングの勉強でもしてみようかとちまちまjavaのちゃっちい練習をしていた。本業の勉強のために教科書はいっぱい買うが、溜まっていくだけでほとんど通読はできていない。それよりも最近は自分がモノを知らないということに気が付いて、一般的な知識を得ようとたくさんのことに興味を持つようにしている。今まで興味があったのは、小説、映画、漫画、アニメ程度だったが、今は草木の名前や鳥の名前、日本史や車の名前、絵の描き方に市場経済、将棋についてもう少し知りたいと思っている。しかしそれは知らないといけないという義務感が初めに来ているのであって、面白いから知りたいわけではないため、ちょっと悲しいし勉強も進まない。

忙しさが増してくると人生について考えることも減ってくる。小学生と大学生のころに死についてよく考えてたけど、忙しかった中学や高校生のころはほとんど考えなかったもんなあ。あと40年は考えないのかもしれないが、それまでに死ぬかもしれないとも思う。自己がだんだんと薄れていって、自分の死の重要性も減ってくるんじゃないかなと思うけど。