ゆゆ式5話考察

ゆゆ式5話に対して微妙な距離感だの狂った歯車が戻らなかっただのと言っているブログを見たのでちょっと言わせてください。たしかに5話ではゆずこの行動は空回りし続けて、さらには自分の知らない子供のころの唯と縁のエピソードを聞かされてしまいます。そこでゆずこが寂しさを感じているのも分かります。ですが、それを感じているのはゆずこだけで、ゆずこもそれは分かっているんです。唯と縁はこの3人でグループだということを当然だと考えた上で話しています。特に唯はゆずこはああゆう性格だから傷ついてるかもしれないとは考えていません。トラックに轢かれても死ぬとは考えないです。それは冷たいのではなくて、むしろそういうゆずこの性格に尊敬のような感情を抱いているのです。一方縁はゆずこが寂しさを感じていたのにふんわり気づいていたのではないでしょうか。ゆずこが色の違うところまで飛んだらという流れでゆずこと結束を示したり、昨晩のしりとりを思い出したりしていました。さらにはラストで今回のゆずこを救うことになる死ぬときは3人一緒という結論を出したのも縁でした。

ゆずこはどう感じているか。何話かでおかちーが唯と縁が幼馴染ってかんじすると言った言葉におかちーのわき腹をつついたり、まじゃりんこ回で仲良しかよと言ったりとふとした瞬間に疎外感を感じてしまうことがあります。でも唯と縁が3人の中で特別に仲が良いわけではないはずです。唯とゆずこ、縁とゆずこにだってそれぞれ同じくらいの仲の良さがあるはずです。少なくとも唯や縁はそう思ってます。ただそれに幼馴染という名前の付いた言葉があるかどうか、そこに少しでも疎外感を感じてしまうかどうかだと思います。ですが、ゆずこもそれは知っています。だからこそそんな風に浮かんだ気持ちを冗談めかして言ったりできるのです。

歯車が狂ったというよりは浮かんで消えるような微かな心の揺らぎを表現した、といった方があっているんじゃないでしょうか。ともかくこのアニメは素晴らしいと思います。BOXを買いましょう。