アイアムアヒーロー18集

 アイアムアヒーロー18集が出ました。映画も前情報の限りはいい出来みたいで楽しみです。

 表紙、グリーンのカッコよさ、やばいですね。ついにヘリが飛ぶんでしょうか。この先の展開もワクワクします。

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 表紙は浅田です。浅田のモデル、浅野いにおおやすみプンプンとかデデデデの作者。おやすみプンプンは1巻で「あ、合わない」と思って読むのやめちゃったんですけど、確かに今覚えば「意味深なことつぶやきゃ、勝手に解釈してくれんだろ」みたいな感じだったな。

 さて、ここからはネタバレ注意してください。

 

 18巻は主人公とヒロインが結ばれる話です。花沢健吾流に生々しくぎこちなく恋愛が進んでいきます。今回は二人について考えたいと思います。

 そもそも二人は本当に恋愛感情があるんですかね。これを言ったらおしまいですが、この状況でなければあり得ないでしょう。英雄は比呂美を高校生でかわいかったから、守ったと言っています。一方、比呂美です。序盤では頼りないヒーローとして英雄に信頼は寄せていましたがZQN化前ではそういった感情はなかったと思います。しかし目を覚ますと、英雄と関係を持っている小田さんを含めた三人で行動して、ちょっとした三角関係になりました。小田さんは比呂美にとって大人であり対抗心を感じる母親の象徴でもありました。そんな小田さんを「殺し」、もしかしたら二人が最後の生き残りかもしれないという状況になり、生きる目的を得るため東京に着いたら英雄を好きになっていいか、というのが今までの流れです。

 しかし、今回の巻で英雄は比呂美に現在の生きる理由が欲しいから今好きになってほしいと求めます。対して比呂美は一緒に生きて自分を一人にしない約束を英雄に求めます(この約束はクライマックスに繋がりそうな伏線っぽい・・・)。いざ小屋に入り、高校生の比呂美が告白を必要としたり、王道の恋愛をしたことのない英雄がそれに慣れていなかったりと、めんどくさくて順番が逆ですが、ついに二人は結ばれます。つながった比呂美は英雄を見つめて、初めて直接「好きだよ。」と伝えました。「順番は逆」ですが、比呂美はここでようやく心から英雄を好きになったんじゃないでしょうか。

 

 そんなこんなでセックスをした二人はそれぞれ同じ映像を見ます。箱根編でもありましたがZQNの体内に取り込まれた者は記憶や意識などの精神世界を共有するようですね。そして巨大融合ZQNが現れます、というかすっかりお互いのことで夢中になっていた二人がようやく気づきます。イタリア編で見たように巣となって女王蜂を探しているのか、英雄達を追ってきます。二人乗りでは英雄と比呂美の関係が逆転し、少しずつ英雄に変化が起きているように感じます。そして間一髪で漁船に乗り込み18巻は終わります。